ABOUT

こんにちは。「かえるとび書房」は、ちいさな冊子やZINEのありようについて考える書斎であり、印刷・製本までをおこなう印刷室です。まだまだこれからですが、少しずつ商品を増やしていくつもりです。いずれは、読書会やワークショップなども企画していきたいと考えています。
オンラインショップは、2026年1月にオープンしました。
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(かえるとび短信・創刊準備号より)
最近、ちょっとずつ「におわせ」の写真や文章を投稿していたのだが、昨年の秋に印刷機を手に入れて、「かえるとび書房」の準備をすすめてきた。だいぶ仕上がってきて、いちおう1月23日(ワンツースリーの日?)を誕生日(開設記念日)にしたので、まもなく1か月というところである。
「書房」は、本を読んで思索にふけるための私的な書斎であり、また、じぶんの考えを文章に綴って印刷・製本する印刷室でもある。いずれは本を販売したり、あれこれと語らったりする集会所のようになればという想いもあるが、しばらくは場所を明かさず、人を招くこともあまりせずに、どのように印刷機とつき合うか、どのような場づくりをしたいのかをゆっくりと考えるつもりでいる。
「かえるとび」は、後発でありながら技術を駆使して、いろいろな段階を跳びこえて急速に発展するような事象を指すこともあるみたいだが、ぼくが頭に描いているのは「柳に蛙」である。かえるは、とうてい届きそうもない柳の枝に向かって跳ぶ。あきらめずに続けていると、あるとき風で柳の枝がしなり、跳び移ることができる。努力を怠らないこと。努力だけではなくて、まわりに助けられる(かもしれない)という希望をもつことも大切だというわけだ。届かないから跳ぶ、わからないことはたくさんあるし、いろいろ面倒だけど続けてみる。地味で辛い感じもつきまとうが、きっと風は吹く。跳んでいなければ、機を逃すのだ。
印刷機を買って、場所が整ってきたのは喜ばしいことなのだが、何かを印刷するには、それなりの文章がなければならないことに、あらためて気づいた。誰かのことばを複写するために印刷機を買ったわけではなく、じぶんのことばを定着させるためなのだ。つまり、印刷機の回転数を上げるためには、もっと勉強して、もっと文章を書かなければならない。印刷機を眠らせていたら、もったいない。
これまでにも、たくさん冊子やZINEの類いをつくってきた。大切なのは、どこまでじぶんで引き受けるのか、どこまでできるのか、である。さすがに紙を漉いたりインクを調合したりするのはムリだが、着想から執筆、校正・校閲、編集・レイアウト、(簡単な)デザイン、面付け、印刷、折り・丁合、製本、断裁あたりまでは、すべて一人だ。かなり労働集約的ではあるものの、気ままに本をつくることができる。いまのところ、3月の終わりくらいまでに、50ページ程度のちいさな本を完成させるつもりで準備をすすめている。印刷機が動いていなければ、たんなる衝動買い(というほど安い買い物ではないけど…)になってしまう。どうなるのかわからないが、きっと風は吹く。無事完成のお知らせを、待っていてほしい。